夜、忙しい?

一昨日、「最近そんなに気分が落ち込まないです」なんて10年前から私の頭の中を良く知っている人に向かって言い切った手前、認めるのも気恥ずかしいが大変に死にたい。
自己嫌悪は体温より少し冷えた泥の沼で、これが針の筵ならばどれほど楽かと思っている。否定はいつだって私を甘やかしてくれた。
まだ時間あるでしょ、家で何しているの、とよく聞かれるが、私のしたいことは10年前から変わっていなくって、なにもしたくない。

電話をかける用事を4ヶ月放置していた。
期限が1ヶ月を切った今日にようやくかけて、頭が上がらないほどお世話になった方にまたご心配をかけてしまった。
今日かけたのも、期限がそろそろだからなんて理由じゃなくて、かかってきた保険の勧誘の電話を取ってしまった勢いだ。保険の電話は着信拒否をした。今死にたさを覚えている人間に積み立て式の生命保険が売れたらそれはそれですごいとは思う。

最近死にたくならなかったのは、自由にできるお金が増えて行動範囲が増えたから、そして、死にたい自分も自分だと加齢の厚顔無恥さによって受け入れられたから。
どこまでいっても苦しいのは自分で、それを救ってやれるのは自分で、見殺しにできるのも自分だけだ。
私のする行動のすべては私を苦しめる。大変にシンプルな呪いだ。
それでも私はしぶといので、自分の首を絞めきるその日まで元気でいると思う。できれば、そうあることも忘れるくらいに図々しくありますように、いたずらに私を苦しめる私だけを殺せますように。