2021年をその時聞いていた曲で振り返る
2022年の2月も終わろうとしている時に何言ってるんだという話ではあるが、記録とは途絶えていようが連続的につけてあることに意義がある。実験系出身ゆえ手法の同一性も求めたくなるところだが個人的なものであればそれさえ傍に置いていて構わないと己に言い聞かせている。
○1月
これを聴きながら夜の京急に乗り、横浜で降りたところで当時既に引退が決定していたドレミファインバーター編成とすれ違った。日常的に乗る路線ではないが、乗ろうとすると青いのや黄色いのにも出会うのでなんらかの運がある。
この間の25周年ライブに行ったが、最高にノリがいいeverybody feels the sameを聴けたので快哉を上げたくなった。有明ガーデンシアターは低音がめちゃくちゃ出る上に舞台もできるようにとホール自体の響きが良いのでワールズエンド・スーパーノヴァがとても映えていた。
時期としては急に引っ越しが決まり、8時30分から20時までの業務とダイエットのためのランニングと引っ越し準備の両立ができずにあたふたしていた頃だった。基本お腹が空いていた。精神を落ち着かせるために年末から引き続きPinegroveを聴いていた。今年の頭に出た新譜も大好き。
Pinegrove / Skylight
○2月
MAMAMOO / HIP
しばらく離れていたK-POPに戻ってきた。戻ってきたとはいえ音源聞くだけの茶の間なのでファンとも言いがたいかもしれない。
個人的にK-POPを好んで聞く理由は違和感なく聞き流せるためである。激しいHIPHOPダンスに合わせるため基本アップテンポで、崩す場合はとてもわかりやすく崩している。また私は韓国語ができないため、ただのリズムとして歌詞を聞き流すことができる。聴き方としては行儀が悪く失礼な態度ではあるが、頭の中を空にしたい時に聴くものとしてこれ以上のものはない。
MAMAMOOは口上にハモリが入る最強歌うまグループ。K-POPアイドルに求められるビジュアルとダンス技術ももちろん高いレベルでパスをしている。
K-POPから離れていた時期でもRed velvetのZimzalabimは耳に入ってきた。うっかり聞いたあの日からジェットコースターに乗りっぱなしのような気もする。
Red velvet / Zimzalabim
○3月
THE BACK HORN / 鎖
カルペ・ディエム、本当に2019年リリースのアルバムなんですか? 2012年の間違いでなく?
鎖は なんかアジカンだな……ウケる…… とリピートしていたら3月に一番聞いている曲になった。
あとは中田裕二ベストアルバムが出たのでせっせとプレイリストを作るなどした。早く22時台のドラマの主題歌をやってほしい。
この頃がダイエット的に一番精神が参っていた(別記事参照)。だって基本お腹空いてるんだもん。
○4月
MAMAMOO / gogobebe
ストレートネックで身体的にもメンタル的にも死んでいた頃。寝返り打つたび激痛走るからみんなも首は大切にしろな。
歌詞の意味がわからないのがいいと思って聞いていた曲でも、その歌詞がとても良い内容だと知った後はもうそんな状態には戻れない。「大丈夫じゃなくても大丈夫」って思いたいし言って欲しいしどこでもパーティしたいよな、アイスクリーム食おうぜ💪
個人曲も聴き出した頃だったがWhee Inのwater colorが衝撃的だった。歌が上手いとはこういうことか……。
あとは冨田ラボのMAP for LOVEを頭から腰にかけて走る痛みに耐えながら聴いていた記憶がある。冨田ラボってコラボ先をなんでも冨田ラボにするね。
○5月
Porter Robinson / Look at the sky
Porter Robinsonのこの曲が入ったアルバムは年間ベストに選びたい逸品。通しで聴くのが一番いい聴き方。雨が降ってランニングできない時は傘をさして5kmほど歩いていたので、ウォーキングでしか通らない近所の道の風景と強く結びついている。I can make something goodと思い込まなきゃやってられない仕事しかない時だった。
後は無印良品BGMのサブスクが解禁されたのでプレイリストを作って日常のお買い物を無印にしていた。私にとって無印とはノンカフェインの茶葉と携帯用トイレタリー用品を買う場所で、在宅勤務で茶を浴びるほど飲み月1で2泊3日程度家を離れる生活をする身としては欠かせない店である。
たまにKWANGYAまで徒歩で行くなどもした。いつか間近で見てみたいねSM新本社……。
aespa / Next Level
○6月
9mm Parabellum Bullet / 新しい光
9mm過去曲再現ライブは実家よりも実家だった。常に今が最新で最高のライブをするバンドだから全幅の信頼を置いている。
Revolutionaryで一旦離れてしまってDEEP BLUEで出戻ったので間のアルバム4枚をちゃんと聞いたのは2020年になってからだった。Movementで全体的に少し歌謡曲臭さが抜けて、一番歌謡曲っぽいものが比較的穏やかな雰囲気のカモメだったのが離れた主要因かなあと当時の浅慮を振り返ってみるも、単に別のバンドに夢中になって放り投げていただけのような気もする。ちゃんと聴いていたら新しい光の最後のボーカルユニゾンに心を撃ち抜かれないわけがない。反省して2010年以降の曲でプレイリストを作ってみたがこれが天才的仕上がりで、Apple Musicから「あんた2021年に一番聞いたプレイリストこれだよ」と言われてしまった。曲がいいもんなあ
ノベンバのサブスク再参入もこの頃だったかな? 消失点からNew Yorkまでの3曲を通して聞くのが好き。
THE NOVEMBERS / 消失点
○7月
THE SPELLBOUND / はじまり
BBS中野さんとノベンバ小林さんのユニットにツインドラムがいて片方が福田さん、好きになるしかないでしょ。
小林さんの声の艶が十二分に発揮されていてキルトラックに相応しい曲。絶対ライブで見たいから待っててくれ……。ライブの機会を2回も逃したのは後悔と反省しかない。
舞台とかあるらしいけどアニメ1クール分しか見てなくても大丈夫かな〜?と見に行ったレヴュースタァライト劇場版に無事情緒を破壊された。劇中のあの問いかけに「では私たちは……???」となったまま走り慣れない夜の国道通って帰ってこられたのえらいと思う。
○8月
Red velvet / Queendom
レドベルカムバじゃん!と気軽にYouTubeでパフォーマンスビデオを再生したら彼女たちの世界観に引き摺り込む巨大な力に抗えなかった。アジア系アーティストのポップクイーンであることに完全に同意します。
Big Red Machine / Latter Days (feat. Anaïs Mitchell)
これも初見はYouTubeだった。私が好きなタイプのBon Iverだ!と喜んで先行配信中に何度もリピートした。もちろんアルバムも好きだしこれきっかけで旧譜も聴きました。
Tycho & Ben Gibbard / Only Love
好きな人と好きな人がコラボしてたら嬉しいね。国内外問わず好きな男性ボーカリストを挙げろと言われたら真っ先にベン・ギバードの名前を出す。10月頃から中古レコードを見て回るようになったが、その原動力としてTychoのAwakeのアナログが出ていないかを探す、というのがある。全く見つからなくて心折れそうです。
○9月
Chilli Beans. / lemonade
10月ごろまで朝始業までの20分でローカル局のラジオを聴く習慣があったのでわりあい流行りのものに触れていたと思う。その中でも将来どんな曲を書くようになるか一番楽しみにしているバンド。
MAMAMOO / mumumumuch
K-POPアイドルは所属事務所との契約が7年で区切りがつくようになっていて、延長か否かで情緒不安定なファンダムを見たくなかったのでリリースから少し時間を置いて聴いた。どの界隈でも運営って仮想敵にされがちなんだなと感じた。曲自体は爽やかな夏のサウンド。年長2人が歌うPromse Uと合わせて聴きたい。
Oasis / Acquiesce
映画オアシス ネブワーズを見て恥ずかしながら初めて意識したが、最も有名な2曲はどっちもノエルが歌っている。全盛期のリアムの本気をこの映画でようやく知った。映画は当時の空気感が分からない私のような層に向けて作ってあり、ファンや関係者へのインタビューを軸に時代背景も含めてネブワーズでのライブの2日間がどうやって開催されたかを丁寧に説明していた。
藤井風 / きらり
ようやく聴いた。やべえ才能がおる。
○10月
Mega Shinnosuke / 桃源郷とタクシー
若い才能を知ろうキャンペーンで聴いたがこういうオシャレポップは少しでも元気があればずっと聴いていても疲れない。勘に触るときは休んだほうがいい。
Havvdy / True Love
オシャレポップ休んだほうがいい時に聴くのがこういうの。
10月頭にNintendo Switchを導入し雨の日の運動をリングフィットアドベンチャーに頼るようになってから、音楽を聴いている時間が激減してしまった。これは現在改善キャンペーンを実施中。せっかく買ったDENONのBluetoothスピーカーも使わないと損だしね。
aespa / Savage
アバター余計なことしかしてなくない???
○11月
Vaundy / Tokimeki
藤井風、Mega Shinnosukeと合わせて私の中の若い才能御三家になっている。おそらく炎タイプ。他2人と比べて格段に歌詞も曲調も若い気がする。踊り子のPVいくらでも見てられるね。
ASIAN KUNG-FU GENERATION / センスレス
アジカンのライブ行って懲りずに喜多健介さんに釘付けになっていた。あれだけキャリアあっても本番でソラニンのイントロを間違えることもある。ファンから見えづらいところで楽しそうに踊っていることもある。一挙手一投足に元気をもらえるので間違いなく推しです。行ったライブのセトリは喜多健介ゾーンとしか言いようがない部分があり、その火蓋を切ったセンスレスを一押しに上げておきます。
○12月
さよならべいべ
2022年2月現在藤井風で一番いい曲これでしょう。
他の曲はオケにした時に歌メロのインパクトに負けているのでアレンジャーかプロデューサーもっと頑張ってほしい。ピアノ弾き語りの方が迫力あるってそういうことじゃないかな?
月関係なく聞いていたものとしてはROTH BART BARONが関わる以下2曲。2021年に出た新アルバムより聴いているかもしれない。
2021年、己の救われたい願望が一心に出ていた曲選択だったと思う。未だに救われてはいないが、蜘蛛の糸としてこれからも文章を残しておくことにする。