(夢)

某駅4階を目指す。暗く窓もなく濡れたボール紙でできた小箱のような部屋は変な方向に自動改札だけがあり人々はそれに押し寄せる。白湯(ぱいたん)方面出口に通じている建物は崩壊寸前の廃屋だがそこにまだ何人も取り残されているという。4階出口に詰めかけた人はその廃屋に縁者を捜しに来ていて、自分も恋人を捜しに来ているらしい。駅舎より更に暗く黒く汚い建物に入って、恋人の名前をぼうとするが思い出せない。ゆっくり奥へ進むと入り口が瓦礫で塞がりかけている部屋がありそこから荒い息遣いが聞こえる。更に寄ると骨を砕くような乾いた音と新鮮な果物を食べるような水気のある音が交互に聞こえ、おののいて静かに去る